Pythonを用いてGUI開発を行いたい場合には、kivyライブラリをインストールする必要があります。
本記事では、kivyのインストール方法とインストールできない場合の対処方法について説明したいと思います。
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kivyのインストール方法
事前準備
まず初めに、Pythonがインストールされていない場合にはPython公式サイトよりPythonをインストールしましょう。
kivyを動かしたい場合には、python3.9以前のバージョンを選択すること。
Windowsでインストールする場合
インストールが完了したらkivyをインストールする前に、kivyを動かすための依存パッケージをインストールしていきましょう。
インストールはコマンドプロンプトより、pip installを用いて行います。
$ python -m pip install docutils pygments pypwin32
$ python -m pip install kivy.deps.sdl2 kivy.dps.glew kivy.deps.gstreamer
上記6つをインストールします。
Python3.5より新しいバージョンでは、kivy.dps.glewの代わりにkivy.dps.angleを用いることも可能となっている。
それぞれのパッケージは下記に示す通りです。
- docutils:pythonテキスト処理ツール
- pygments:シンタックスハイライター(コードを見やすくする)
- pypwin32:win32 APIへアクセスするためのツール
- kivy.deps.sdl2:キーボードやマウス、ジョイスティック、画像を扱うためのパッケージ
- kivy.dps.glew:OpenGLに関するライブラリ
- kivy.deps.gstreamer:動画やオーディオを取り扱うためのパッケージ
これらのインストールが完了した後で、最後にkivyのインストールを実行する。
$ python -m pip install kivy
macOSでインストールする場合
続いてMacでkivyをインストールする方法です。
初めに、Homeblewを用いて依存関係のパッケージをインストールしていきます。
$ blew install pkg-config sdl2 sdl2_image sdl2_ttf sdl2_mixser gstreamer
それらがインストールできた後で、pipを用いてCythonとkivyをインストールしていきます。
$ pip install -U Cython
$ pip install kivy
- pkg-config:ライブラリを利用する際に必要となる各種フラグやパス等を、共通インターフェースで利用できるようにする
- sdl2:グラフィックハードウェアへのアクセスを提供するライブラリ
- sdl2_image:画像ファイルを扱うライブラリ
- sdl2_ttf:文字列描写ライブラリ
- sdl2_mixser:音楽再生ライブラリ
- gstreamer:動画やオーディオを取り扱うためのパッケージ
Linux(Ubuntu)でインストールする場合
続いてLinuxでインストールする場合についてです。
Linuxには、動作させたいライブラリの依存関係を自動的に処理することができるパッケージマネージャがある。
本記事ではパッケージマネージャによる環境構築方法を説明していきます。
初めに、使用するリポジトリにkivyのPPA(Personal Package Archive)を追加します。その後、PPAを以下のコマンドを用いて更新します。
$ sudo add-apt-repository ppa:kivy-team/kivy
$ sudo spt-get update
その後、kivyをインストールしていきます。Python2系の場合では、「Python3」を「Python」に変更。
$ sudo apt-get install python3-kivy
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kivyがインストールできない場合
kivyがインストールできない場合は、下記の原因が考えられます。
Python3.9以前のバージョンでは、問題なくkivyは使用できるそうです。なので、Pythonのバージョンを確認してみて下さい。
Python3.10で動作させたい場合は、kivyプロジェクトの開発者がPython3.10に対応したライブラリを作成するまで待つ必要があります。